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健康食品、効かなくても売れます!

スーツ姿のビジネスパーソンがデスクで『体感はなくても売れる商品とは?』と考えているイラスト。

「効かないのに売れる」って、どういうこと?

「これ、ぜんっぜん効かないんだけど。」
健康食品(サプリメント)を扱っていると、そんな言葉を見かけることがあります。
でも、面白いのは――「効かない」と言われてる商品が、実はめちゃくちゃ売れてたりするということ。

たとえば、ここ数年ブームになった『NMN』は、そうですよね。
本当によいものではあるのだけど、体感は感じにくいんです。
即効性があるわけでも、何かハッキリした体感があるわけでもない。
むしろ、「飲んでも何も感じない」「本当に効いてるの?」という声も多いのに、
大ヒットを飛ばし、何年も売れ続けている

それって、なぜなんでしょう?

▶関連記事:「健康食品は効果がない」って本当?──誤解と真実をプロがやさしく解説します。

体感できないとダメ? そうとは限らない。

健康食品に限らず、人は「効いたかどうか」を“体感”で測ろうとします。
スッとする、よく眠れた、便通がよくなった…そういう「変化」があれば分かりやすい。

でも、すべての健康食品が、そういう“体感”をともなうわけではありません。

むしろ、誠実に設計された商品ほど、体感が分かりにくいこともある。
体の中で静かに、でも確かに、日々積み重なっていくタイプのはたらき。
そういったものは、劇的な変化を感じにくいのが当たり前なのです。

たとえば腸内環境や免疫、代謝系など、自分では気づきにくい部分に働くものはたくさんあります。
それでも、続ければじわじわと底上げしてくれるような、そういう設計の健康食品もあるのです。

「効いている」と信じている人が売っている

実は、効き目が“見えにくい”健康食品が売れている理由のひとつは、
それを売っている人自身が信じているからだと思っています。

本当にそう思っている。
だからこそ、伝わる。
そして、買う人も「信じて飲んでみようかな」と思える。

これは健康食品に限らず、すごく大事なことです。
車でも、服でも、本でも。
「この商品が好き」「これは本当にいい」と心から思っている人が語ると、
その言葉には嘘じゃない熱が宿ります。

そして、そんな熱に動かされて買った商品って、ちょっと大切にしたくなるんですよね。

こういった販売会社は社員教育に熱心です。
自社商品やそれに含まれている成分について理解しているかを定期的に社員にテストして、
その結果が人事考課の材料になったりする会社もあります。

見せ方だけで売れる商品もある。でも…

一方で、「効いているように見せる」ことに全振りした商品も確かにあります。

  • 「これ飲んだら−5kg!」のような、過激な表現
  • ゴールドや赤を多用した、なんだか“効きそう”なパッケージ
  • 抽象的で感情をあおるキャッチコピーやビフォーアフター写真

こういった“見せ方”だけで売れてしまう商品は、少なからず存在します。

でも正直に言えば──それ、長くは続きません。

最初は爆発的に売れるかもしれない。
けれど、リピートされず、やがて評価が落ち、ブランドの信用もなくなっていく。
どれだけ「売る仕掛け」があっても、中身がともなわなければ、続けて買ってはもらえないのです。

“効くかどうか”だけじゃない。設計には工夫がある。

私たちは健康食品を受託製造する立場として、
「効果が感じにくいかもしれないけれど、本当に役立つ商品」をつくることを心がけています。

そういうときに大切にしているのは、たとえばこんな設計です。

  • 味が悪い成分が主役なら、カプセルに封じる
  • 飲みにくい素材なら、小粒のタブレットにして、飲みやすく
  • 苦みや臭いが強いなら、コーティングでマスキング
  • 味を楽しめる素材なら、おいしさに振り切って“続けやすさ”を優先

つまり、「効くかどうか」だけじゃなくて、「続けられるかどうか」も商品設計の大事な軸なんです。

実際には、「体感があるから売れる商品」よりも、
「体感が(あまり)分からなくても売れている商品」の方が圧倒的に多いのがこの業界のリアルです。
だからこそ、体感だけに頼らない“伝え方”や“続けやすさ”の設計が重要になってきます。

効いていても、飲みづらければ続かない。
続かなければ、健康食品(サプリメント)ビジネスとしての意味がない。

だからこそ、私たちは“見えない価値”をどう届けるかを、毎回本気で考えています。

関連記事:まずい健康商品は売れません!リピートされる商品の作り方
関連記事:売れない理由…。~失敗する健康食品(サプリメント)ビジネスの例~

結論:「効かない」と思われている商品にも、本当は価値がある

「体感がないから効かない」
「即効性がないから意味がない」
そんなふうに言われがちな健康食品(サプリメント)でも、
本当は体の中でじわじわと“効いている”こともあります。

そして、そういった商品でも、

  • 売り手が信じていて
  • 飲む人にきちんと伝えようとしていて
  • 設計が続けやすくて

そうであれば、ちゃんと売れて、ちゃんと支持されている

そしてもうひとつ大切なのが、「売るときの態度」や「売った後のフォロー」です。
売り手が誠実で、商品の背景や続け方を丁寧に伝え、
その後のサポートや案内にも真心があれば──
飲んだ人は「効かない」「だまされた」とは、そうそう思わないものです。
売る側の姿勢が、そのまま商品に宿る。
それが、健康食品(サプリメント)の世界なのだと私は思います。

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